タマリズムでは、学生と企業・自治体等をつなぐイベントとして8月3日に「マッチング会」を開催しました。
限られた時間の中での出会いとなる為、出会えなかった企業・自治体等もあることから、本プロジェクトの企画を行っている多摩大学ながしまゼミの皆さんのインタビューを通じて、参加した団体についてご紹介します。
第4弾は、多摩地域マイクロツーリズムコンテストを主催する実行委員会の構成団体でもある稲城市のご担当者にインタビューを行いました。
ご回答者:稲城市観光課 入部晋治様
先日はマッチング会に参加していただきありがとうございました。
本日は、稲城市の活動についてとマッチング会に参加された感想を伺えればと思っています。 本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速ですが、インタビューのほうを始めさせていただきます。
稲城市は普段どんな活動をされているのでしょうか。
はい。市役所全体の業務は福祉関係やインフラ整備など広く扱っていて、全体としては地域の住民が安心して日々の生活ができるようにサポートしているのが市役所の業務になっています。
その中でも観光課の業務としては稲城らしい観光まちづくりの推進を通じて、地域の賑わいを創出するということと合わせて、住んでいる方々に稲城に住んでいてよかったという形でシビックプライド*1の醸成を図ることを目的に活動しております。
*1 シビックプライド:町に対する市民の誇りを指す言葉
地域の賑わいを創出するとおっしゃられていたのですが、例えばどんな活動をされているのでしょうか。
そうですね。いろいろな業務を行っていく中で「イベントを行う」というのがございます。稲城で一番大きいのですと桜・梨の花祭りというのを毎年4月上旬に行っていまして、地域の住民にもイベントに参加していただくことができ、またお店を出展される方は利益を得ることができるなど、住民に満足してもらえるようにしています。
他にも小さいイベントとしては観光ツアーを実施しています。
観光の目的としましては、地域外から来る方にサービスを提供することが目的の一つではあるのですが、稲城市ではまず地域のいいところを地域市民の方に知って頂こうということを主に焦点に当てています。
ちなみに新型コロナウイルスでイベントに影響はあるのですか。
そうですね。少し前まではウォーキングツアーでも、屋外なので距離を置くことでできるということで実施して来ましたが、感染対策として、参加人数30人で行うところを半分に絞るなどしなくてはいけなかったので、思うようにいかない部分もありました。ですが、次のイベントに関しては感染対策をしつつ通常通り行う予定となっています。
やっぱり影響あるんですね。
かなり影響はあると思いますね。
活動の中で稲城市が現在、特に積極的に行っている取り組みはありますか。
大河原邦男さんというガンダムのメカニックデザインを担当された方が稲城市に住んでいるというご縁がありまして、「メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクト」を市全体で立ち上げています。稲城長沼駅の稲城発信基地ペアテラスの前や近くの公園にモニュメントを立てたり、デザインマンホール作って市内に設置したりしています。最近では稲城市の新しいキャラクターを大河原邦男さんにデザインしてもらいました。
ただいま名称を募集しているので是非応募してみてください。
このプロジェクトはガンダム好きにはたまりませんね。
デザインマンホールができたときにはフォトラリーを行いました。
そうなんですね。
それでは続いて、マッチング会について質問したいのですが、参加する動機は何だったのでしょうか。
そうですね。市役所の中ですとこういったのはできないよと経験から決めつけてしまうことがあるのですが、大学生だとしがらみがない斬新なアイデアや若い方の感性を学ばせて頂きたいと思い参加しました。
そうなんですね、なるほど。
それではマッチング会に参加して、感じたことはどんなことがありましたか。
学生さんに個別マッチングで質問をしたらすぐに答えが返ってきたので地域についてしっかり勉強しているなと感じました。いろんな業種の方を前に自信もって発表されていていたこともすごいなと感じました。
大人に向けてプレゼンテーションするのは大学生としては緊張するんですよね。
そうですね、実際説明するというのは結構緊張するんだろうなと思いますね。
私も発表している学生を見ていて、すごくかっこいいなと思いました。
ちなみにマッチング会後に、マッチングした学生チームはありますか。
そうですね、その後に継続してお話したチームですと、中央大学のタカティーツさんとウェブ上やお会いしてお話したりしました。通常マイクロツーリズムですとツアーを組むものが多いのですが、そのチームではSNSを活用して、アカウントを代行するという形で、マイクロツーリズムのきっかけづくりになるなと思い継続的に今後も集客できる仕組みを作ろうとしていたところに興味を持ってお話させていただきました。
広い意味でのマイクロツーリズムですね。
今回のマッチングで市役所や企業が入っていく中で、学生だけで考えてきたところから課題の共有ができたので、ドラフト会議の時には修正してどんな企画になっているか期待ですね。
ドラフト会議でどんな企画に代わっているんだろうって期待がありますよね。
そうですね。最近ですと実証実験で、大学生さんがいなぎ発信基地ペアテラスに来ていていることを聞いたり、市内のお店からも訪問してきたという報告を受けたので企画が楽しみですね。
今迄聞けなかったチームも今回のドラフト会議で聞きたいなと思っています。
そうですね。
今回はとても面白い話を伺うことができました。
インタビューをして今回の企画の運営をやれてよかったなと再確認できました。今回のインタビューは以上になります。入部さん貴重なお時間ありがとうございました。
ありがとうございました。
参考リンク:
稲城市 https://www.city.inagi.tokyo.jp/
インタビュー日時:2021年12月2日(木)